バレエを習うメリットとは?姿勢・体幹・集中力が育つ理由

バレエのレッスンを外から見ていると、「また同じ動きをしている」と感じることがあるかもしれません。

プリエを繰り返す。タンデュを繰り返す。毎回同じように見えるバーレッスンが、なぜこれほど時間をかけて行われるのか。「基礎が大切」という言葉はよく聞くけれど、何がどう大切なのかは、意外と語られていないと思っています。

今日はその「なぜ」を、私なりの言葉でお伝えしたいと思います。


「基礎」という言葉の、よくある誤解

バレエの「基礎」と聞いて、多くの方がイメージするのはこういう場面ではないでしょうか。

  • バーに手をかけてプリエをする
  • 準備運動としてストレッチをする
  • 本番の振付の前の「ウォームアップ」

つまり、「踊ること」に入る前の、準備段階。

それは間違いではありません。ただ、この捉え方だと「基礎は早く終わらせるもの」になってしまいます。そして実際に、基礎をそう捉えたまま練習を積んでいくと、あるところで必ず詰まります。体に力が入りすぎて動きが硬くなる。背中や膝を痛める。頑張っているのに上達の実感がない。

aroon ballet(アルーンバレエ)では、「基礎」をもう少し違う角度から定義しています。


aroon balletが考える「基礎」とは

一言で言うなら、「体の正しい使い方を知ること」です。

プリエというシンプルな動きひとつをとっても、「膝をただ曲げているか」と「股関節から正しく使えているか」では、体にかかる負担も、得られる効果も、まったく別ものになります。

私はカナダ・ナショナル・バレエ・スクールへの留学経験と、ローザンヌ国際バレエコンクールのセミファイナリストとしての経歴があります。

留学中、先生から「基礎が足りていない」とはっきり言われたことがあります。

とてもショックでした。それまで一生懸命やってきたつもりでいたのに、基礎という土台がなかったことで、そう見えてしまっていた。もっと子供の頃に、ちゃんと基礎をやっておけばよかった——そう思いました。

その経験が、今の私の指導の出発点になっています。子供たちに同じ思いをさせたくない。だからこそ、aroon balletでは基礎を大切にしています。

きれいな動きをしている子には、必ず理由があります。それは才能ではなく、体の使い方の正しさに理由がある。逆に言えば、体の使い方を知らないまま振付を覚えても、表面しかなぞれない。これがaroon balletのレッスンの、根本にある考え方です。


レッスンで起きている「気づきの瞬間」

aroon balletのレッスンは、毎月「身体のテーマ」を設定しています。
たとえば4月は上半身、5月は脚、というように。

なぜそうしているかというと、体全体を一度に意識しようとすると、子どもたちは情報を処理しきれないからです。ひとつのテーマに集中するから、感覚が研ぎ澄まされる。

レッスンの流れはこうです。まず丁寧なストレッチ。そこから「今日の体の使い方」を言葉と感覚で伝える。そのあとバーレッスンに入ります。

このとき、私が見ているのは「動きの形」だけではありません。「体がどう動こうとしているか」を見ています。

そして、正しい感覚をつかんだ瞬間、子どもたちの顔が変わります。「あ、こうゆうことか!」という表情。言葉では説明しにくいですが、体が「わかった」という瞬間です。

私はこの瞬間のためにレッスンをしています。この気づきこそが、基礎の本質だと思っているからです。


基礎を飛ばすと、何が起きるか

体の使い方を知らないまま進んでいくと、いくつかのことが起きやすくなります。

伸び悩みが来る。
技術は積み上がっているように見えても、ある段階で頭打ちになります。体の使い方という土台がなければ、上に乗るものも安定しません。

怪我が増える。
間違った使い方で繰り返し動くことは、体に少しずつ負担をかけます。バレエをやめる理由の多くが「怪我」であることは、決して偶然ではないと感じています。

力みが取れない。
正しい姿勢を知らずに「まっすぐ立とう」とすると、体は必要のない筋肉に力を入れようとします。それが動きの重さや硬さになってあらわれます。

逆に言えば、基礎をしっかり積み上げることで得られるものは、バレエの技術だけではありません。


基礎が身につくと変わること

印西市でバレエを習っているお子さんたちを見ていると、基礎への意識が変わったあとの成長は、目に見えて違います。

姿勢が変わる。
学校の先生から「最近、立ち姿が変わったね」と言われた、という話を保護者の方から聞いたことがあります。バレエを習っているからではなく、体の使い方を知ったから。

体幹が安定する。
スポーツをしているお子さんが、バレエで体幹の使い方を覚えてから、他の競技のパフォーマンスが上がった、というケースもあります。バレエは体の使い方の「共通言語」を持っていると思っています。

踊ることが楽しくなる。
これが一番大きいかもしれません。体が正しく使えるようになると、動くことそのものが気持ちよくなります。「バーレッスンが好き」という子が出てくるのは、そういう理由からです。


保護者の方へ

「うちの子、基礎ばかりで大丈夫かな」と思ったとき、ぜひ少し見守ってみてください。

大切なのは、何回繰り返したかではなく、何を感じながら動いているか。その感覚の積み重ねが、のちの踊りの質を決めます。

aroon balletには現在80名以上の生徒が在籍しています。その子たちが共通して経験していること——それが「体の使い方を知る」という基礎の過程です。

体験レッスンでは、いきなり難しいことはしません。まず「自分の体を知る」ところから始めます。お子さんの体がどう動こうとしているかを一緒に見ながら、基礎とは何かを実感してもらえると思っています。


まとめ

  • バレエの「基礎」とは、準備運動ではなく「体の正しい使い方を知ること」
  • プリエひとつの質が、その後の成長を左右する
  • 基礎を積み上げることで得られるのはバレエ技術だけでなく、姿勢・体幹・競技への応用力
  • 「気づきの瞬間」こそがaroon balletのレッスンの核心

体験レッスンのご案内

aroon balletでは、印西市を中心に子どものバレエ体験レッスンを受け付けています。「基礎って何?」という疑問も、実際に体を動かしながら感じていただけます。

はじめての方でも、まずはお気軽にどうぞ。